今回はMANTA2017を紹介します。
データをNo.76フィリップさんに頂き3Dプリントさせていただきました。
現在Thingiverseにデータが公開されています。
https://www.thingiverse.com/thing:2572866
設計はアンディ ホフマンさん
有名な設計者の方です。
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クラスはRG65クラスになります。
AWANAMIの製作時に参考にさせていただきました。
ハル、キール、バルブ、ラダーの製作
プリント部品
キールとラダーは半割した3Dプリントの雌型に1Kカーボン2プライ、フィラーを混ぜたエポキシを充填して製作しました。
ラダーシャフトは64チタンφ3で製作しました。
ハルは花瓶モード、PLAでφ0.3ノズルで0.55ミリの厚さで印刷します。
バルブは釣具屋さんで購入した錘を金槌でたたいて製作しました。(鍛造ですが鉛なので・・・。)
バルブの重さは最終的に516g
メカ積み。
セール用サーボ、アーム式です。
ラダーサーボとリンケージ
リグの製作
マストとクロス部品
セールはいつもドラフターで作図しながら製作しています。
AリグのみSWリグを製作しました。
マルチパネルでかなりのハイアスペクト・・・。
セールは立体マルチパネルで製作しました。(フット近くを深く作りすぎちゃいました・・・。)
マスト部品とパッチ切り抜きようの型
SWリグのクロスはテンションかけすぎなのか折れるのでカーボンの板で補強して端部にダクロン糸を巻いて瞬間接着剤で固めています。
総重量は882gで製作出来ました。(帆走時重量)
仕様、特性など。
ハルの形状としてはマルチに早い船でCP0.56と教科書通りのCpです。
彩湖でのレースに参加し好成績を残すことが出来ました。
大変扱いやすく癖のない船なのでかなり良い設計の船だと思います。
海外でカーボンハルの完成品を販売しておりかなりのお値段しますが購入した方の船を見ました。
ハルが加圧成型なんだそうです。
ちょっと私のレベルでは作れる気がしません。
マシニングを持っているところに依頼して型を作ってもらう必要がありそうです。
3D プリントの私の船よりバルブが重いようで日本の微風のレースには向かないようです。
バルブを軽く設定すれば(500g?)その時のレースではよかったのではないかと思います。
ABSやPCでハルを作り直そうと試行錯誤していたのですがそのころのプリンターではうまくプリントできませんでした。
ノズル温度が足りないのとエンクロージャーがいまいちだったのでその両方だと思います・・・。
そのころオリジナルの船(AWANAMI)を作っていてデータも取れたのであまり追求せず手放してしまいました。