DF65用スイングリグを作ってみました。
注、RG65クラスになるのでDF65のワンデザインクラスでは利用できません。
DF65はマストの取り付け部にSWリグを取り付けるための穴が開いています。
それは現在のヴァージョン7になっても変わっていません。
DF65がV5だった頃です。
自分の設計のRG65クラスを作るためのSWリグの試作として製作してみました。
リグの取り付け方法。
前後逆の状態でマストの下端を差し込んで奥まで差し込みます。
180度マストを回転させて爪に引っ掛かるとマストが抜けないようになります。
SWリグの固定方法としてはよくある方法です。
セール、マストの製作
セールはハイアスペクトなマルチパネルで立体的な3Dセールです。
RG65クラスのクラスルールに倣ってマスト高さ、セール面積を設定しています。
補強はダクロンテープです。
ベースのプレートやクロス部、マストクレーンの部品はABSで3Dプリントして製作しました。
メインセールのラフ(セールの前側)は補強されています。
ラフリングを使わずにラフシートで取付されています。
この方法によってマストの曲がりとラフカーブがずれてもセールに皺が出ないよう配慮しました。
バテンは0,2mmカーボンシートでバテンポケットに入れられています。
SWリグの効果
自分にとっては初めて作ったSWリグでした。
理論どうりのセール面積重心とキールとラダーの側面積重心で問題なく帆走出来ました。
DF65 のAリグと比べるとハイアスペクトが効いているのかスピードに乗ってからは早いです。
停止からの立ち上がりはあまり良くないです。
なのでレース時は出来るだけ止めないように気を付けなくてはならないです。
(ここも理論どうり・・・。)
また追風時はふらつきやすいです。
慎重に操作をすればそのロスが相殺され十分なアドバンテージを実感できました。
SWリグは微風時に多くのアドバンテージがあります。
その事が実際に実感できる良い経験となりました。
このリグを作ったことで自分でオリジナルで製作するRG65クラスの開発に弾みがつきました。
このリグはすでに手元にはなく知り合いに譲ってしまいましたが大変思い出の深いリグとなりました。