今回は重量の調整に利用する秤についてです。
精度と秤の表示
自分が今使っている秤は主にこの2つ。
右側の小さい物は3300gまで測れる中国製の物で表示が0.1g単位です。
左側のAND製も中国製ですが日本国内向けの製品で5100gまで量れて表示は1g単位。
ですが
同じものを同時に測っても5.7gの差があります。
小さいほうの秤には制度に関する表示はマニュアルになくANDの取説には下の表示
自分は重力加速度地域で9で設定
秤を設置する場所で重力加速度を設定すれば自動で補正してくれるようです。
電子天秤では本来必須の機能なんですが小さい秤の方はその機能がありません。
移動して利用する場合は気を付けてくださいね。
校正って必要?
5kgの分銅で校正が出来る仕様となっています。
ですが分銅を持っていないので都に依頼するとかして校正して証明をするしかありません。
tesuryo_jutaku.pdf (tokyo.lg.jp)
手数料は数百円ですね。
たとえ5kgの分銅を買ったとしてもその校正が必要になります。
検定は1年もしくは2年の有効期間なので一定期間で校正が必要です。
で分銅の校正が有効でもその分銅で校正した機器は何かの証明書的なものが出るわけではありません。
厳密にいえば校正していないと表示される重さとして正しいかどうかなんてわからない(証明出来ない)のです。
日本の場合は重量の基準は以前は産総研の基準原器でしたが2019年に変更されました。
参考
キログラム(kg:質量のSI単位)の定義が2019年5月20日に130年ぶりに改定されました | 東京くらしWEB (tokyo.lg.jp)
ですが結局検定を受けるしか証明は出来ないという事です。
参考
取引・証明用検定付きはかりに関する情報 | 計量 | 商品・サービス | 株式会社エー・アンド・デイ (aandd.co.jp)
でもこのANDの秤はメーカー校正の初期設定で利用すればある程度問題なく使えると考えています。
それは自分が証明するわけではないので( ^ω^)・・・。
あくまでも船検時に受ける検査担当者の用意する計量器で証明するので・・・。
実際の作業として秤はどうするか・・・・。
実際に製作時に問題となるのは船検時に通るか通らないか、
確実に通すにはどうするかという事になります。
つまり検査担当者の用意する計量器の精度、誤差によるという事かと思います。
前回船検を受けた時はバネ式の秤でした。
バネ式であれば精度は+-1パーセントぐらいです。
なので基準重量4kgであれば3960gでも合格・・・。
自分の電子天秤であれば±2gなので3998gで合格。
その差38g・・・。
結構な差になります・・・。(あくまで仮定の話です。)
でも検定を受けていないので証明という点ではどのみちダメなんですよね・・・・。
ルールを見てもそのあたりの事って書いてあるところは見つけられませんでした・・・。
精度や誤差、器差をどのように扱うのかは検査担当者の考え方次第なのか?。
検査に利用される秤は検査証明を受けているとして考えるとして・・・。
(まあそんなことしているかどうかはまた別の問題・・・・。)
IOMの場合では重量が検査されるのはトータル重量4000g以上とキール重量2500g以下です。
検定を受けられる秤は5kg程度であれば基本的に0.1g単位の表示が出来る秤です。
等級にもよりますが( ^ω^)・・・。
そういった秤はちょっと個人で買うにはお値段が張ります( ^ω^)・・・。
そのためだけに秤を買うのは自分にはちょっと厳しいです( ^ω^)・・・。
なので製作時に調整するときは大きいほうの秤を利用して計測することにします。
計測時の調整目標
秤の仕様を見ると直線性が+-2gなので
自分の秤だとキールは2498g以下の表示となるように調整。
トータル重量は4002g以上の表示となるように調整。
で製作上はその数値で製作しておけば自分の秤が正しければ確実に船検は通るはず・・・。
攻めるならバネばかりの誤差分考慮して有利に製作するとかあるとも思うんですが・・・。
それはどうなの?とも思います。
まあそこは考え方次第なんですが・・・。
なのでリグの重量調整は0.1g表示の小さいほうの秤で調整して極力リグの重量差を縮めておく方向で使用します。
ここは差を縮めておくには都合がよく船検時には実際の重量とは関係ないので( ^ω^)・・・。
でキール重量と総重量は大きいほうの秤で調整することにします。
まあ自分の計測環境では計測時に数gなんてすぐパラパラ動いてしまう・・・。
セールをセットした状態で計測するとエアコンの風で20gぐらいすぐに表示が変わってしまう( ^ω^)・・・。
実質2gの誤差で計測するにはエアコン止めてそおっと計測するぐらいがいっぱいいっぱいです。
まあ以前の船検時も同じ考えで調整したので自分の秤が狂っていなければ船検は通るはず( ^ω^)・・・。
記事
R0.0 新規作成 2023.12.05