バルブの取り付けについて考えてみた。その2、続きです。
NDヨットと同じコンセプト?。
この形状を見るとNDヨットを引き合いに同じコンセプトのヨットだという方が一定数いるというのも私は把握しています。
NDヨットは自分の考えからすればかなり幅のある全くの別物との認識です。
NDヨット
自由度も高く多くの形状が考えられるのでいろいろとバリエーションも考えられるとも思います。
自分はあの船はcp値は低めもしくはドラフトが少なめ、その両方のどれかだと想像してます。
じゃあAWANAMIは?
逆に自分の船はドラフトはいっぱいいっぱいでハルが深い場所も長くCp値も高めで設計しています。
見る人が見れば無茶してるな~と言われても仕方のない船型なんです。
実際無茶な船型なのでそこはいろいろ言われても・・・。
いや、あなたの船じゃないでしょ。
別に買ってくれって言ってないし。
そもそも売る気はないですから。
でもちょいちょいデータが欲しいとか売ってくれとか連絡が入る・・・・。
未だ進水もしていない船を作ろうとか買おうとか思う人がいるのもびっくりなんですが・・・・。
こちらの考えをよそに世の中チャレンジャーが一定数いるんだなーとあらためて思います( ^ω^)・・・。
話がそれました。戻します。
まあ自分としては振り切っている限界を試してみたかったのでこの船型になっています。
基本的にIOMは排水量型の船なのでこういった考えでは設計しないのが普通ですから( ^ω^)・・・。
今後設計する上で基準となる実験のための船と言えばいいのかもしれません。
どんなことを目指しているか。
でもこの考えで設計したことによって
接水面積は少なく、=低速時に速くなる。
前面投影面積も少なく、=Cp値高め=高速時に速くなる。
スターンの下端が水面位置より上がるまでは加速していく船となるはず・・・。
重心、浮心も低く、=セールの取り付け位置が低くなる=セール面積中心も低くなる=前傾モーメントが小さくなりセールの効率が良くなる。
という考えで設計しました。
気持ち的にはという事で・・・。
実際は妥協の産物という事にはなるんですが・・・。
他の船がどういった数値なのかは比較できる数値を持っているわけではないです。
なので自分の設計での基準となる船として製作しました。
それぞれのバランスが船として何とか成り立つようにするのでいっぱいいっぱい・・・。
まあいろいろと欲張りな設計なんですが自分の考えられるベストを目指した船と言っていいのかなとも思っています。
後はあんまりバウ沈するようだとバウの喫水より上の形状をもっと高くする方向で設計をし直す方向で考えてみるかな~なんて考えてはいるんですが・・・。
先の事は今のところ何とも・・・・。
まあ自己満足の世界です( ^ω^)・・・。
いやー書きながら自分の頭を整理しようと思ったんですが・・・。
かえってとっ散らかってしまいました。
とりあえずリグも出来たのでバルブをハルに乗せて浮かべて喫水を見て悩むことにします。
浮かべてみた。
とりあえず浮かべてみて
微風時のスターンの沈み深さをどこまで許容するか。
どの程度バルブを後ろに積むのか。
その時どの程度バウが上るのか。
というところがこの船の限界を決めるんじゃないかなと想像しています( ^ω^)・・・。
そこがバウ沈する限界を決めるところなんで( ^ω^)・・・。
RG65のAWANAMI
RG65のAWANAMIでよく潜水艦と言われたのを思い出しました。
でもあれって下りでバウ沈しながらでもラダーが水面よりあまり上がらないんで以外に粘って進路が保てるという・・・。
でその進路を保っている間にセールを閉じてバウ沈から復帰。
で徐々にセールを開いて進路を維持しつつ加速といったことが出来ました・・・。
まあ操作を誤るとまたバウ沈して横倒しになったりもしてしまうんですがそこは状況次第、風次第です・・・。
今回のAWANAMIそもそも下りの限界は低いと想像するので普通の船より早くバウ沈し始めるはず。
なのでその限界時の操作をうまくやらないと一般的な船と比べてメリットは生かしきれないんじゃないかと思います。
帆走させてみて全くメリットが感じられないかどうかは今の段階では
“解らない”
です。
RG65のAWANAMIではそこのメリットは感じられました。
なので多分そういった船にこの船もなるんじゃないかな~と想像しています( ^ω^)・・・。
グラスは違いますが同じような船殻の形状なので( ^ω^)・・・。
IOMの場合は?
IOMなのでキールの深さやバルブの重さの比もRG65とは
“違う“
ので同じようなふるまいが出来るかどうかやその限界も変わってくるはず。
そのあたりはやってみないと自分には解らないので作ってみたというのが今の段階です。
そのあたりの評価もあるとは思うんですがそこを全く考えない方は下りですぐバウ沈する使えない船という評価がされるんじゃないかなとは思っています。
その代わりに上りの各風の時のトップスピードや微風時のスピードの妥協具合とでもいうのでしょうか。
そのあたりは自分としてはかなり期待しているところではあるのでそこの評価がどの程度伸ばせることが出来るかというのが自分の今の関心どころです。
回頭性はその分犠牲に( ^ω^)・・・。
まあそんな設計思想の船なんで回頭性はその分犠牲になっています。
なのでどの程度犠牲にしていいのかとかも自分的には未知の領域・・・。
影響が出るのかどうかも自分としては未知なので”解らない”としか言えない未知の船を作りました( ^ω^)・・・。
まあこの辺りが実験艇というゆえんであり試作艇の性と言っていいのかも知れませんね。
試作零号機ですから・・・。
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R0.0 新規作成 2023.12.10