初めに
このマニュアルはハルケース(DF65、DF95用)の製作方法等を記載したものです。
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これはDF95用のフレーム部品です。(プラダン、内部及び外部を除く。)
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このほかに内部、外部部品、船台部品(オプション)等があります。
製作には相応の専門知識が必要です。
DF65、DF95の製作を自身で製作が出来る方を対象としています。
DF95の場合は150mmのフレームが左右に追加され内部部品が専用の物になりますが基本的な構成はほぼ同じです。
単位はmmでの表示です。
注意事項
このマニュアル、ホームページの他の該当記事等を参考に製作をお願いします。
マニュアルは日本語以外の対応はしていません。
ブラウザー等の翻訳機能を利用して対応してください。
仕様は製作者の都合により変更、改良、修正が行われることがあります。
製作にはナイフ等の刃物を利用しますので十分な安全対策(耐靭手袋、カッティングマット等)を準備して制作をお願いします。
3Dプリント部品にはの多少の焦げの埋め込み等がありますが製品の利用として問題とならない部品については良品と判断しています。
あらかじめご了承ください。
船台、内部のケース類、アンカーの関連部品はオプションです。
お問い合わせについて
製作についてのお問い合わせ、質問などありましたらホームページのお問い合わせフォームからお問い合わせをお願いします。
回答については遅くても1週間以内をめどに回答をさせていただきますが1週間を過ぎても回答が無い場合は再度お問い合わせフォームからお問い合わせをしていただく等よろしくお願いします。
この業務は本業ではないので本業の業務の方を優先させていただきますのであらかじめご了承ください。
SNS,直接の電話などでのお問い合わせでは対応が出来ない場合がありますのであらかじめご了承ください。
言語は基本的に日本語での対応です。
ブラウザーなどの翻訳機能を利用しますのでお使いの言語で記載いただければこちらで翻訳して対応します。
日本語のメールでの返信の場合はブラウザーの翻訳機能を使ってみてください。
ねじの取り付けについて。
ネジを締め込み過ぎないでください。部品が壊れる場合があります。
3Dプリント部品の内部は中空でプリントされているところがあります。
断面はこんな感じです。
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緑色がサポート材、赤茶色が内部構造です。
ネジを斜めに入れないでください。ナット、部品が壊れます。
ヒンジ、ボールキャッチの取り付けネジはL10の長さのネジを利用します。
ハンドルベース、ポールベースの取り付けはL20の長さのネジを利用します。
他の特に支持の無いねじはL12のネジで取り付けします。
(ネジの長さはボルトの首から下の長さです。単位はmmです。)
付属品について
製作には工具類(デザインナイフ、6角レンチ、ニッパー、ラジオペンチ、ハサミ、金づち、やすり等)が別途必要です。
キットには付属していませんので別途ご準備ください。
マニュアルは付属していません。
ハル、キール及びバルブは含まれていません。
ねじ類は基本的に付属しますがサービスです。
不足があった場合はお近くのホームセンターなどで購入してください。
(SUSネジはかじりやすいです。ナットは鉄ナットを推奨します。)
別途購入必要品
4mm厚のプラダンボール
単位はmm
DF65の場合220X70 t4X2枚
680X70 t4X2枚
680X220 t4X2枚
DF95の場合220X70 t4X2枚
980X70 t4X2枚
980X220 t4X2枚
オプションについて。
船台
モノポールタイプの船台です。
ハルケースの側面に立てて利用します。
船台関連部品
ポールホルダー
ポールジョイント
エルボ接手
キールホルダ(DF65 )
キールホルダ(DF95 )
キールストッパー
キールホルダケース(DF65 )
キールホルダケース(DF95 )
アンカー
オプションの船台と合わせて倒れる事を防止するために利用します。
アンカー関連部品
アンカー
アンカーエルボ
部品入れ
スペア部品、ハッチ等を入れる事を想定しています。自由に使用してください。
部品入れ関連部品
スペア部品入れ
スペア部品入れ中(DF95 )
スペア部品入れ大(DF95 )
必要に応じて別途購入してください。
部品リスト
こちらで公開しています。
参考にしてください。
部品の準備
すべての3Dプリント部品を水洗いします。
プリント時にベッドに接する面は水性の密着材がついていますので食器洗い用中性洗剤等を利用して洗い流してください。
すべての3Dプリント部品のサポート材を除去してください。
個々の部品の面取、3Dプリント時に出来るひげ、バリ、フィラメントのはみだし等を除去して部品を仕上げてください。
組立時に他の部品と接する面については仮組等を都度行い不要部分があれば除去しゴミなどが付着していないことを確認してください。
関連記事
仮組等を行って全体の作業を把握し障害となる部分を把握し障害となるサポート等を除去してください。
この記事を投稿時点より現在は改善されサポートの取り外しは簡単になっています。
組立
ナット入れの方法
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ナットをあらかじめ押し込んでおきます。
その時の気温、その温度に部品がなじんでいるかにもよると思いますが手や6角レンチで押し込みます。
硬い場合はM3、並目P0.5mm1種のナットをセットし反対側から長めのネジM3の20mm程度(付属していません)を入れて締め込んで引き込みます。
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必ずナットの6角形の形状に合わせてセットしてください。
底に付いたら長めのネジを取り外して下さい。
この時ネジにシリコンオイルを塗布してください。
ネジとナットの種類をSUSとするとかじりやすいです。
なのでネジがSUSならナットはユニクロメッキの鉄のナットや真鍮のメッキナットにするなど異種金属とする事を推奨します。
ナットをたたき込んでも構いませんが部品を壊さないように注意してください。
その時段差部分を解消し裏側を浮かさない等にして叩き込んでください。
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ナットを入れる部品
利用するナット M3
フレームジョイント 2ヶ所X 12(DF95の場合)
フレームジョイント30 2ヶ所X 12
ヒンジ受けフレーム ヒンジ取り付け部3か所X2
ヒンジ受けフレームM ヒンジ取り付け部3か所X2
ボールキャッチ取り付け部(硬めです。ここはねじで引き込んだ方がいいです。シリコンオイルを塗布してかじり防止してください。)
ボールキャッチ凸R 2ヶ所X1
ボールキャッチM凹R 2ヶ所X1
ボールキャッチ凸L 2ヶ所X1
ボールキャッチM凹L 2ヶ所X1
コーナー 2ヶ所X4
コーナーM 3ヶ所X4
コーナーB 3ヶ所X4
バルブサポートF DF65用(ここだけM5のナットになります。) 1ヶ所X1
バルブサポート DF95用 1ヶ所X1
キールホルダー(DF65用)(DF95用)各1ヶ所X1
(反対側のキールの周り止め凸部をつぶさないよう平らな部分に当てモノを当てて叩き込んでください。)
キールホルダー(DF65用)(DF95用)キールストッパー用 M3四角ナット1ヶ所X1
(写真はフレーム部品の一部)
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ボールキャッチの取り付け。
取り付け用の溝に合わせてボールキャッチをそれぞれ取り付けてください。
利用するネジ M3L10
ボールキャッチ凸R 2ヶ所X1
ボールキャッチ凸L 2ヶ所X1
ボールキャッチM凹R 2ヶ所X1
ボールキャッチM凹L 2ヶ所X1
参考写真(リグケースの場合の写真です。上二つのフレームは同じです。)
受け側の部品はボールキャッチM凹L、Rへそれぞれ取り付けます。
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側面のフレームの組み立て
コーナーMとB、フレーム200M フレーム200B プラダンt4X70mmX220mmを写真のように組み立てます。
これを2セット組み立てます。ネジはM3X12です。
これが下部の箱の側面になります。
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
併せてコーナー2個とフレーム200を写真のように組立し2セット作ります。
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これが蓋の側面になります。
フレーム同士の連結
フレームは長く連結した状態でぶつけたりすると思わぬ破損をすることがあります。
全て組み上げた状態で強度を保つので丁寧に扱ってください。
利用するネジ M3L12
フレームジョイントの真ん中の線までフレームに差し込みねじで固定します。
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フレームジョイント30の場合は間にフレーム延長30T、M、Bを入れ、2本のそれぞれの線までフレームを差し込みます。
(この時フレームジョイントの向きに注意してください。)
反対側のフレームを差し込んで反対側のフレームをねじで固定します。
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フレームの連結は基本的に同じように連結していきます。
フレームの連結
ボールキャッチ部分を開くとき逆勝手が良い方は左右を入れ替えてみてください。
下の写真を参考にフレームを連結してください。
手前側、奥側を意識し間違わないように組立してください。
付箋の数字はフレームの長さです。
この時はプラダンを入れないで組み立てます。
プラダンを入れて組み立てると内部部品のネジの締め付けが難しくなる場合があります。
内部及び外部の部品の取り付けが終わってからプラダンを入れるようにする方が作業がしやすいと思います。
DF95 の場合は左右に150mmのフレームが追加され300mm延長されます。
下の写真を参考にフレームを組み立ててください。
ハンドルを付けるフレームの左右にボールキャッチを取り付けたフレームが30㎜の延長フレームを挟んでとりつきます。
その対面にヒンジを取り付けるフレームが来ます。
見にくい場合は写真をダブルクリックして拡大してみてください。
DF65
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DF95
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部品リストで蓋(無印 T)中間フレーム(M)下部フレーム(B)それぞれを連結していきます。
フレームへのナットのセット
ここではフレームヘ内外部に取り付ける部品のためのナットを取り付けます。
ここではフルオプションの時のねじの位置を示しています。
対応するオプションを購入していない方は該当箇所のナットを入れる必要はありません。
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ナットを入れる前に横側のネジが通る穴をφ3.3mmのドリルで穴をさらってください。
穴は3mmで空いていますがねじを締める時に無用な力が必要になりネジがかじりやすいです。
M3四角ナット(鉄・クロメートメッキもしくは三価ホワイト)
https://www.monotaro.com/p/2623/8826
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をお勧めします。(対辺5.5mm・t2.4mmの物を選択してください。)
空回りしにくくかじりにくいです。
M3ナットを溝に入れ貫通する3mmの穴の位置までナットを沈めます。
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M3ナットを横側の穴位置と一致するように叩き込んでください。
ナットを入れる穴はプリント時にきつめに設定してあります。
角部がプリント時ルーズになっています。
なのでやすりで整形して入れるとナットが入れやすいです。
使わない穴で練習して入れやすくナットが空回りしない程度に整形してください。
横の貫通穴から見てナットのネジ穴と一致するまで少しづつナットを沈めます。
フレームの固定
叩き込むとき不安定な場合は叩き込む穴の下側にハルサポート部品を挟み込んで力が逃げないようにして叩き込んでください。
フレームの下側や固定が不安定なままナットを叩き込むとフレームが割れることがあります。
ナットの向きに注意してください。
固めなので向きを合わせて少しずつ叩き込んでください。
きつい場合はやすりで穴を整形してください。
ナットの取り付け位置
下の写真の付箋の貼ってある場所はナットを横向きに入れる穴です。(フルオプション時)
参考にしてください。
DF65
蓋(Top)
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中間フレーム(Middle)
(ハンドルマウント用のナット2か所が抜けています。追加してください。)
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下部フレーム(Bottom)
(裏側からの写真です。)
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DF95
蓋(Top)
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中間フレーム(Middle)
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下部フレーム(Bottom)
(裏側からの写真です。)
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内外の部品の取り付け
ナットの取り付けが終わったら内部及び外部の部品を写真を参考に全て取り付けてください。
内部の部品、足の取り付けはM3L12です。
ハンドルマウント、ポールホルダーの取り付けはM3L20です。
注意事項
Df95のハル押さえはハル側が凹です。
プリント部品の取り付けが終わったらエプトシーラーを写真を参考に張り付けてください。
船台、内部のケース、アンカーの関連部品はオプションです。
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船台のキールホルダーケースの中の適当な位置にエプトシーラーを張ることにより移動時の音鳴りを抑えられます。
ラダーはエプトシーラーの弾力で浮かせて固定すると運送時ガタガタしません。
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写真 を参考にしてください。
側面及び上下面のプラダンの取り付け。
4mm厚のプラダンを既定の長さ、幅となるよう切り出したものを各2枚準備してください。
プラダンはポリプロピレン、ポリカーボネイトの物を想定しています。
DF65の場合6800X70 t4X2枚
6800X220 t4X2枚
DF95の場合9800X70 t4X2枚
9800X220 t4X2枚
この時既定の長さ及び幅は+0mm-2mm以内となるようにCUTしてください。
無垢の木、合板や金属の板を準備した場合は重量が増しフレームが壊れると思います。
肉抜きをするなどして軽量な物としプラダンの重量を超える場合は自己責任での利用としてください。
切り終わったら側面の片側のフレームを外して溝部へプラダンをはめ込み側面のフレームを元に戻して取り付けてください。
ヒンジの取り付け
ヒンジを各2ヶ所それぞれ取り付けしてください。ここはM3L10のボルト6本X2で取り付けます。
L12のねじで取り付けると内部にねじの先端が出ます。

取り付ける向きに指定はありません。
取り付けたときに浮く場合は取り付ける面側の面取りを確実に行い取り付けられる面にごみなどが付着していないことを確認してください。
プリント時のフィラメントのはみだしなどがある場合は削り取ってからヒンジを取り付けてください。。
船台及びアンカーの組み立て(オプション)
DFシリーズの船台のポールを3本ばらして利用します
ポールジョイントは片側が締まり嵌めです。
ハルケースへ差し込むときにポールジョイントをつかんで回転させて抜き差しすると組みやすいです。
長さは自分の利用状況に合わせて選んで利用してください。
アンカーエルボはポールホルダーにポールを差し込む時に写真のように一緒に差し込むようにします。
接着しないでください。(外れなくなります。フレームごと交換になります。)
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アンカーはポールに差し込むだけです。
エルボ接手、キールホルダ、キールストッパーを図のように組み立てます。
取付ねじはそれぞれM3L12です。
キールストッパーは自由に動くように完全に締め付けないでください。
ハルに傷がつくのを嫌がる場合はが当たる部分にエプトシーラーを貼ってください。
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利用時はこのような形で利用します。
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完成です。
適宜ボルトのゆるみなどが無いか確認してください。
ポールの収納状況です。アンカー用のポールはキールの奥側に配置してあります。
余ったスペースは補修部品を入れるなど自由に使ってください。
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下の写真はそれぞれ後ろ側がDF95用、手前側がDF65用です。
これでキール忘れたりバルブ忘れたりすることは無いかと思います( ^ω^)・・・。
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補修部品について
順次補修部品の販売を行っていきます。
対応が間に合っていない場合や急ぐ場合はお問い合わせフォームからお問い合わせください。
記事
R0.0 新規作成 2025.01.04