私はFDMタイプのプリンターしか使ったことが無いのでFDMタイプの事として書きます。
ベッドは加温出来るタイプと出来ないタイプがある。
加温できるタイプはプリント時にプリントしている出力物が反るのを防ぎます。
またプリントがプリント中に剥がれて失敗する事を防ぎます。
これはベッドを加温できるプリンターですがエンクロージャーが無いです。
プリントが進んできた時にプリント物が倒れてフィラメントが出続けてしまいプリントを失敗してしまっています。
またベッドのサイズが電源の能力に見合ってないとベッドが温まるまでに意外と時間がかかるので注意してください。
(ビルドボリューム編にも記述あり。)
熱収縮が大きいフィラメントを使う場合。
私は熱収縮が大きいABS等のフィラメントを使う場合はベッドが加温出来るヒートベッド、エンクロージャーは必須だと考えています。
(プリンターをプラダンで囲って再度プリントしている状況です。こういった簡易なものでも効果はありました。)
無くても工夫をすればABSだってプリントできる。
という人も私の知り合いにいるのですが・・・。
メーカー指定のベッド温度をプリンターに指定してエンクロージャーの中でプリントしたほうが良いと思います。
試行錯誤をそれほどしないでプリント出来ます。
無駄な材料や時間を使う事も無く、遥かに少ない労力でプリントできると考えています。
(これはエンクロージャーを自作してプリンターをエンクロージャーに設置した例。)
ヒートベッド温度が指定されていないフィラメント。
特にヒートベッド温度が指定されていないフィラメントもあります。
そういった場合もヒートベッドを利用しての最適な温度があるはずで何もしないよりはるかに効果があります。
そのためヒートベッドを使わないより安定したプリントが得られます。
ヒートベッドであれば様々なフィラメントに対応しやすいです。
なのでヒートベッドは出来るだけ高温まで対応できるプリンターを選んでおくほうが後になって買い直す必要も減ると思います。
プリントする材料によってはメーカーがベッドの温度を指定しています。
なので自分が使う可能性のある材料の指定の温度までは設定できるプリンターを選んでおく必要もあります。
私はベッド温度は勿論、エンクロージャー内の温度や湿度もコントロールしたいとも思っています。
無くてプリント設定をいじくりまわすのが好きなのではなく安定してプリントされたものが欲しいのです。
そのための仕様を満足するプリンターを選ぶほうが余程現実的な選択です。
またヒートベッドの設定の無いプリンターはノズルの最高設定温度も低い場合が多いです。
なのでそもそも耐熱性の高い材料を利用できない場合が多いです。
ベッドの表面について。
ベッドの表面は大きく分けて
バネ鋼シートをマグネットでベットに張り付けるタイプ
右に置いてある少し緑色の板がテクスチャが無いタイプのバネ鋼シートです。
ビルドシートと言われるシートが張り付けてあるタイプ
の2種類があります。
ビルドシートは消耗品でプリントした物を剥がすときに破れてしまったりするので
マスキングテープを貼ってプリントを剥がしやすくしたり・・・。
ガラス板を乗せてみたり・・・。
スティックのりを塗ったり・・・。
カプトンテープを貼ってみたり・・・。
いろいろやってみましたがプリントしたものがうまく剥がれなかったりプリントした物を壊してしまったりベッドに傷がついてベッドを部品として注文して交換したり・・・。
何かとトラブルが多かったです。
バネ鋼シート
反面、バネ鋼シートの場合はメーカーにもよると思いますがベッドから外してある程度冷やして少し曲げればほぼ取れます。
放置しておくと勝手に取れる場合も多く手離れがいいです。
これになれるともうビルドシートには戻れないです。
なのでビルドシートのタイプのプリンターは捨ててしまいました。
そのぐらい手間と手離れが大きく違います。
バネ鋼シートの表面もメーカーによってはツルツルした表面をコーティングした物やテクスチャがプリントに表現される物など選べる場合があります。
選べる場合はオプションとして購入しておけばプリントに合わせて簡単に変更できます。
プリント中に部品がベットからはがれた場合はスティックのりを塗ってもう一度プリントしてみましょう。
設定を少し変えれば大体何とかなっています。
スティックのりを何度も塗っていると表面がのりで汚くなります。
バネ鋼のタイプだと簡単に外して水洗いが出来るのでベッドの表面を綺麗に保ちやすくお勧めです。
最近では無香料のヘアージェルを水で溶いて刷毛で塗るようにしています。
スティックのりより薄く均一に塗れるのと連続してプリントしていてもベッドの表面を綺麗にに保ちやすいです。
関連記事