あなたはどのようにして3Dプリンターを選べばいいのかわからなくてこのブログにたどり着いたのではないでしょうか。
ここでは各社の3Dプリンターのどのようなところを見て選べばいいのかについて書いていきます。
前提として・・・。
ここでは家庭用のプリンターを主な対象としています。
難しいことも書きますが初心者の方にこそ知っていただきたい内容です。
知っているだけで初期の無駄なお金、時間の浪費を防ぐことが出来ると思って書いています。
業務用の高額な設備が必要なプリンターは対象としていません。
(私はそのような経験は業務委託でのわずかな経験しかないので私のわかる範囲での説明となります。)
よろしくお願いします。
どのようなサイズのプリントをしたいのか。
あなたはどのような大きさのプリントをしたいのでしょうか。
人によっては自分が欲しいと思うサイズのプリントがあると思います。
基本的にはそのサイズのプリントが出来ればベストです。
ですが大きいものほどプリンターの価格は大きくなります。
大きすぎればそのような製品が無いといった事にもなると思います。
それにその大きさのプリンターがあったとしてもそのプリンターを家に置く場所が無いなんてこともあるかもしれないです。
でも待ってください。
そのプリントしたいものは1度にプリントしなくてはならない物でしょうか。
分割して組み立てれば作れるものであればその分割した最大の大きさでいいわけです。
分割して印刷し組み立てをする事を考えてみてください。
長いものの場合のみ例外のあるプリンターがあります。
別記事にしました。
どんな材料でプリントしたいか?。
あなたははどのような材料で印刷したいのでしょう。
多くは樹脂と呼ばれる物かと思います。
ここで金属が~と言われる方ごめんなさい。
別記事にしました。こちらへお願いします。
では樹脂の種類はどういったものでしょう?
そんなこと言われたって
“わかんないよ~”
って方が多いのかなと思います。
そう、それが普通だと思います。
自分もそうでした。
でもここが重要でここを間違えると、
思ってたものが作れない。
すぐ壊れてしまった。
車の中に置いておいたらグニャグニャになってしまった。
何てことが起きます。
(はい全部経験済みです。)
材料を考えないと・・・。
自分の場合はラジコンのヨットや飛行機を作るので
ヨットだったら、
⇒中に水が入って中の電子部品が壊れてノーコンになった。
(そのまま見えなくなるまで流れていきました。時々風を受けてピューっと進みそんな時に限って見失う・・・。)
単に船体が壊れて沈んだ。
(そのまま見えなくなりました。思ったより深かったんですね、ここ・・・。)
飛行機だったら、
⇒飛行場についたらグニャグニャになっていて飛ばせる状態ではなくなっていた。
(そのままトランクを閉めて家に帰りました。)
宙返りしたらその力に耐えられずボッキリ胴体が折れて・・・。
(いやもう何もできず・・・“あ~“ ってよくわからない声が出ました。部品は回収できました。)
なんてことが普通に起きます。(´;ω;`)
なのでまず
どういった場所(保存場所も含む)で使うのか。(使用環境)
どのくらいの力が加わるのか。(強度)
この2つは最低限の意識として材料を選びましょう。
フィラメントについての詳しい説明については
で詳しく書いていますので参考にしてください。
ここを読めばおおよその使いたい材料から要求されるプリントヘッドの温度とプリントベッドの温度が解ったと思います。
まずはその温度を確認して候補となるプリンターを選んでいきます。
エンクロージャーが必要?。
次にエンクロージャーが必要かどうかを検討します。
エンクロージャーはプリントをするときに主にそのプリント空間の温度や湿度をコントロールするために利用するプリンターを囲うものです。
使用する材料によっては必須となっている場合もあるので気を付けましょう。
材料によっては有害なにおいを発生する材料もあるためそのにおいや有害物質を閉じ込め浄化して排出するといった機能を備えていたりもします。
振動や音を低減するためにもあった方がいいです。
オープンタイプのプリンターでもオプションでエンクロージャーの設定がある場合もあります。
そのオプションのエンクロージャーをそのまま流用出来ればそれでも良いですし自分で作ることも出来ると思います。
メジャーなプリンターでは専用のキットがアフターマーケットで売っていたりするので探してみてください。
エンクロージャーについてはこちらが参考になると思います。
フィラメントドライヤーを準備しよう。
それ何?。
って方多いと思います。
フィラメントの種類によっては湿気を吸うとポキポキ折れたり印刷時に湿気が邪魔をして印刷表面が荒れたりします。
最悪の場合はまともにプリント出来なくなってしまいます。
そのためにも常に乾燥した状態のフィラメントでプリントを行うように準備しましょう。
フィラメントの保存時は乾燥剤を入れた状態でアルミのバッグに入れて密封して保存します。
プリントの前には加熱するタイプのフィラメントドライヤーを利用して加熱乾燥を十分行ってからプリントするようにしましょう。
新品のフィラメントでも吸湿している場合があるので安全のためにも加熱乾燥を行ってからプリントを行う癖をつけておけばいいと思います。
なかなか難しいですが・・・。
そこまで計画的にプリントを始められるとは限らないですもんね・・・。
ある程度経験を積んでいくとこんなもんかな~って解るようになってきます。
ここは数をこなしていくしかないのですが加熱乾燥が出来るタイプのドライヤーは早めに準備しておくことをお勧めします。
シリカゲルだけで乾燥状態を維持するのはめんどくさすぎて私はあきらめました。
他に必要なものは?。
他には・・・。
いろいろありますがスライサーというものが必要です。
そのソフトに対応したプリント用データが自分が印刷したいもので準備できるかを確認してください。
スライサーはPULSAスライサーやCURAがメジャーな印象です。
私は今はこの2つの無料のものを使っていますが圧倒的にPULSAスライサーが使いやすいと感じています。
3DCADからGコードを生成する事も出来ますが基本的にマシニング(機械加工を行うための工業用機械)を利用するためのものですのでお勧めしません。
以前私はSimplify3Dというスライサーをわざわざ買いましたが最近は更新もなく・・・。
この辺りは選んだメーカーや機種で結構変わるのでメーカーホームページ等で確認してください。
メーカー独自のスライサーを使うメーカーもあるのですが少なくとも最初の設定ぐらいは対応してもらえるメーカーを選んでください。
日本のメーカーは?。
日本のメーカーにこだわる方も多い印象ですが日本に代理店や販売店があるメーカーなら安心という方も多いかと思います。
その場合は多少高くてもその代理店や販売店で買うようにしないとメーカーの本国でのサポートになる場合もあるので気を付けてください。
メジャーなメーカーを選ぼう!。
後は不安であれば出来るだけ世界的にメジャーなメーカーを私はお勧めします。
使っている人が多ければ多いほどトラブル事例も多いですし解決策も見つけやすいです。
王道のオープンソースのプリンターを選ぼう。
3Dプリンターはオープンソースという考え方があります。
ざっくり言えば
基本的に設計図やソフトの内容は公開してみんなでいい物を作って行こうぜ!。
って考え方です。
これをすれば制御基板を他メーカーで共通で使えたり他メーカーのプリントヘッドを移植したり出来ます。
アフターマーケットの部品を使ってオリジナルの3Dプリンターを作ることも出来るよう様々な資料が公開されています。
ユーザーにとっては様々なメーカーの部品を共通して利用できるというメリットがあります。
メーカーにとっては新規参入がしやすく業界の発展につながります。
外国のメーカーは?。
英語で書かれていてちょっと・・・。
という方はブラウザーの翻訳機能を使えば問題ないという方はそれでいいかと思います。
私は英語は全くダメですがブラウザーの翻訳機能で十分対応できています。
メールで対応してもらえるメーカーであれば日本語でメールを打ってそれをGoogleの翻訳で変換して貼り付けて送ればなんとかなっています。
返信が英語でもそれをGoogleの翻訳で変換して読めば大体は何とかなっています。
どうしてもというときにはDeepLという翻訳サービスを使っています。
リンク張っておきます。かなり優秀な翻訳サービスだと思います。
https://www.deepl.com/translator/files
無料での利用には利用回数、文字数に制限はありますが自分は無料の範囲で何とかなっています。
今ならChatGPTでもいいのかもです。
少なくとも3Dプリンターに関しては日本のメーカーはかなり遅れていて割高なイメージです。
(メーカーによって差が激しいです。良いものもあるのですがお値段が・・・。)
下手な日本製よりアジア圏の外国メーカーの方が良いものを安く売っている場合も普通にあるので注意してください。
メーカーによっては日本語でも対応してもらえる場合もあるので事前に問い合わせをしてみて確認してみてください。
変に日本製にこだわれば選択肢が無駄に狭くなってしまうのでお勧めしません。
外国のメーカーからどうやって買うの?。
私は日本に代理店があってもメーカー直で代理店を通さず買う派です。
それは日本の代理店ではオプションの扱いが無いとか最新機種が無いとか細かい部品の在庫が無いとか普通にあるので・・・。
物によっては日本で扱いのないものというのは結構あるので海外通販は当たり前にやってます。
送料を考えてもその方が国内の代理店で買うより安い場合も多いです。
為替レートは必ずチェックしましょう。
フィラメントとかもある程度の量を買うのであれば海外の方が安い場合が多いです。
フィラメントの品揃えも海外ではあって日本の代理店ではないなんとことも。
(特に色のバリエーション)
私の場合はよほどの急ぎでない限り海外で買う場合が多い印象です。
カード決済やペイパルでお支払い、配送は郵便局やDHL、FEDEX、UPS等相手側のお店、自分の時間的余裕によって使い分けています。
では、55handwork !